2007年02月18日 12:14 |

レーシックWaveScan(ウェーブスキャン)で高次収差を計測

レーシック無料説明会に参加したついでに定期検診も受けることにした。
説明会終了後、渋谷からクリニックのある恵比寿へタクシーで移動。

恵比寿プライムスクエア
恵比寿 プライムスクエア




恵比寿プライムスクエア7階に神戸クリニック広尾iconがある。
私がレーシックを受けたところだ。


神戸クリニック広尾待合室icon
神戸クリニック広尾 待合室icon




土曜日、しかも三連休の初日ということもあってか、かなり混んでいる。
いつもはゆったり座れる待合室はほとんどの席が埋まっていた。
勤めに出ている人の多くは土日を使って手術をすると思われる。
1日予備日に当てられる3連休はレーシックを受けるのに都合がいいのだろう。
訊くとこの日は30人手術の予定が入っているとのこと。
2年前とは桁違いだ。

定期検診


定期検診では次の3つの検査が行われる。

  1. 屈折度数の測定(近視や乱視、遠視の度数を器械で測定)
  2. 眼圧の測定(目の固さを器械で測定)
  3. 視力検査



屈折度数の測定
屈折度数の測定
地平線の彼方に気球が浮かんでいるのが見える



視力検査
視力検査
下から2段目が1.5




検査の前はどうかなァと思ったが、両目とも視力1.5だった。
その見え方はクッキリ「c」の記号が見えているわけではなく、どこか欠けているかぼんやりわかるという感じだ。
だが、前回よりはいい。



高次収差とは月の表面に浮かぶクレーターか?


次に先月神戸クリニックに導入されたばかりの最新計測機器「WaveScanicon」で、高次収差を計測してもらう。

横から見たWaveScan

iconicon
WaveScan(ウェーブスキャン)




高次収差。
聞き慣れない言葉だ。

高次収差がある、ということは低次収差もあるに違いない。


レーシックにおける収差(しゅうさ)とは、「角膜の歪み(屈折異常)」のことを言う。
わかりやすく説明すると、「近視、遠視、乱視の原因」のことだ。
角膜に歪みがあると、目から入ってきた光は網膜上の1点で像を結ばない。

この収差を矯正するのがメガネであり、コンタクトレンズであり、レーシックだ。


収差には低次収差と高次収差がある。

低次収差とは、「メガネやコンタクトレンズで矯正できるレベルの角膜の歪み」を差す。
高次収差とは、「メガネやコンタクトレンズで矯正できないほど微細なレベルの角膜の歪み」を差す。


ということは、この高次収差。
医療技術が発達したために生まれた新しい言葉(概念)と言えそうだ。
視力矯正のための手段がメガネやコンタクトレンズしかなかった時代、WaveScaniconのような高精度の計測機器が開発される以前は「収差」と一括りにされていたのだろう。


ちなみにWaveScaniconの精度はメガネやコンタクトレンズを作るときの検査方法より25倍も正確だとか。


この「25倍」という数字がどれほどの精度なのかピンと来ないが、カメラの25倍ズームで月を撮影することをイメージしてその凄さを推し量ってみる。
1倍(肉眼)では月の表面の模様は確認できても、クレーターまでは確認できない。
だが、25倍ズームならクレーターまでしっかりとらえることができるだろう。
月を眼球、クレーターを高次収差に置き換えてみると、なんとなくわかったような気がする。


月


月を拡大してみると……

月拡大画像
クレーターが見える




ただこのイメージ、どこまでWaveScaniconの精密さを正確にをたとえているか、自信はない。

[WaveScan の説明]
WaveScan による検査では瞳孔から光を網膜にあて、反射して帰ってきた光の『歪み=波面収差(Wave-front Aberration)』をセンサーで計測し、近視や乱視、遠視といった「屈折異常」と、その人特有の眼鏡やコンタクトレンズでは矯正できないレベルの微細なピントのボケ(高次収差)を精密に計測します。

これはメガネやコンタクトレンズを作る際に行われる検査方法に比べて、25倍の正確性を持つ検査です。
その計測したデータを元に、フーリエ解析と呼ばれる技法で、その人特有の「屈折異常」と「ピントのボケ」を補正するためのオリジナルの照射プログラムが自動計算されます。




WaveScan(ウェーブスキャン)で高次収差を計測


WaveScanがある部屋は視力検査室の隣にある。
他の部屋は明るいが、そのエリアだけ薄暗い。

WaveScanは高層ビルやタワーの展望台に設置してある望遠鏡のような形をしている。
ただのぞきこむ方向は望遠鏡とは逆になる。
台にあごを乗せ、顔を正面に向ける。
動かないよう、肩の位置にあるハンドルを握る。
さながら、潜水艦の潜望鏡をのぞいている感じ。

WaveScanをのぞきこむ
WaveScanをのぞきこむ




にじんだ赤い光が見えた。
レーシックの手術中、フラップをめくられたときのことを思い出した。
下図(3)のとき、眼を動かさないために見つめている光がにじんだように見える。
そのときの光とよく似ていた。


[レーシック手術手順]
1点眼薬で麻酔
手術の前に点眼薬で麻酔します
2マイクロケラトームでフラップを形成
マイクロケラトームで角膜の表面を削り、フラップをつくります
3フラップをめくる
フラップをめくります
4エキシマレーザーを照射
エキシマレーザーを照射して、近視や乱視を治します
5フラップを戻す
元の位置にフラップを戻します
6フラップを接着
フラップを自然に接着させます

資料提供:神戸クリニック

>>レーシック手術の動画はこちら





しばらく見ていると、だんだんピントが合ってきて、下側1/4(円グラフの25%分)が欠けた二重円のようなマークがハッキリ見えるようになった。

「まばたきをしてくださ〜い」と言われ、まばたきをすると、また赤い光がにじむ。
こうしたことを3回繰り返し、両目で計6回計測する。


WaveScanの検査

WaveScanで計測した角膜のデータ
WaveScanで計測した角膜のデータ



上画像のモニターに映っているのは私の眼。

WaveScanの検査は他の検査同様あまり時間はかからなかった。
あとはこれらのデータを元にドクターの問診を受ける。



CustomVue(カスタムビュー)とは何か?


神戸クリニックで導入された最新医療技術「CustomVue(カスタムビュー)icon」。
これについてレーシック無料説明会のときスタッフの方からいろいろ情報を聞いた。

一言で言うと、「レーシックのオーダーメード」


角膜の形状は一人ひとり異なる。
その異なる形状にもっとも最適なレーザーの照射を行う。
当然まったく同じレーザーの照射パターンはない。
1回1回、その人その人によって異なる。


とはいえ、そんなことはこれまでのレーシックでも行っていたことではないのか?


そもそもレーシックとは、「エキシマ・レーザーによってマイクロメートル(1マイクロメートルは1,000分の1ミリメートル)単位という高い精度で角膜の形を整えること」だったはず。
削る厚みや削る場所はその人その人によって異なっていたはず。
よってレーシックとは、基本的にオーダーメイド(その人固有の角膜に最適化された手術)なのでは?


と、思っていた。

どうやら違うらしい。


確かに角膜の形状は人それぞれ異なる。
例えば私の場合、近視と乱視だった。
かつて裸眼で月を眺めると、ぼやける(近視)上、さらに月が何重にも重なって見えていた(乱視)。
そんな人の角膜の形状を調べると、8字型をしているのだそうだ。

下の画像は私がレーシックを受ける前にトポグラフィーという機器で角膜の形状を調べたときのもの。



トポグラフィー2
8字型の角膜形状




8字型以外にもいろいろな型がある。

そのいろいろな型の中からもっとも自分の角膜の形状に近いレーザー照射パターンで角膜を削っていく。
これが、これまでのレーシックだったらしい。

つまり、通常のレーシックとはレディーメード(すでに用意されているレーザー照射パターンの中からもっとも自分の角膜形状に適したパターンを選ぶ)だったわけだ。


一方の「CustomVue(カスタムビュー)icon」はWaveScanによって低次から高次に至る収差を精密に計測し、そのデータに基づいてもっとも適切なレーザー照射を行う。




STAR S4 IRによる正確なレーザー照射


そのレーザーの照射に関しても、これまでのレーシックより精度が向上している。
カスタムビューを実現するために【神戸クリニック】では米国Visx社のレーザーSTAR S4 IRを導入した。

この最新式のレーザーは、検査時の姿勢と手術時の姿勢の違いから発生する眼球位置の誤差を補正するプログラムや縦横に加え前後の動きも捕捉しレーザー照射中の眼の動きを正確にトラッキングするシステムが装備されている。

かみ砕いて説明する。
角膜の形状を検査するときは座った姿勢で行うのに対し、実際に手術するときは寝て行う。
座った(立った)ときと寝たときとでは眼球が2°ほど(個人差アリ)回転するのだそうだ。
この誤差を光彩のデータと照らし合わせて自動的に修正してくれる。
光彩は指紋同様一人ひとりが異なるので、座ったときと寝たとき、実際に何度回転したかがわかる仕組みだ。


ということは、この修正プログラムが導入されていないレーザーで手術を行った場合、2°度ほどずれて角膜を削っていたことになる。


それとアイトラッキングシステムも進化した。

手術時、眼が動かないように体も眼球も固定するが、それでもミリ以下の動きまで静止させられるわけではない。
そこで眼の動きに合わせてレーザーが移動するシステムが組み込まれている。
これをアイトラッキングシステムという。

これが縦横の平面(2D)だけでなく、前後の動きまで立体的(3D)に補足、眼球を追尾してレーザーを照射できるようになった。


WaveScanによる精密な計測。
STAR S4 IRによる正確なレーザー照射。
これらが組み合わさってPersonal Best Vison(最適視力)を実現。

これが、CustomVue(カスタムビュー)iconと呼ばれる最新式のレーシックだ。


詳しくは【神戸クリニック】のホームページを参照してほしい。




「カスタムビュー」による再手術はあるのか?


現在私の視力は両目ともに1.5。
だが、夜間になると光をまぶしく感じたり、光のまわりに暈がかかって見える。
これは術後しばらくしたら落ち着いてくるという話だったが、私の場合慣れてはきてもなくなりはしない。
夜間車の運転をすることはないので、日常生活に支障はないが、これがなくなったらなァとは思う。

そこで「カスタムビュー」で再手術!


WaveScanのデータを元にドクターと話をする。
すると、高次収差が比較的多い、という結果が出た(レーシックを受けているので低次収差はない)。

やはりまぶしさの原因は高次収差にあるのか?


ただ、「カスタムビュー」にはリスクもある。
その一つが「角膜の切除量が多くなる場合がある」。


私はすでにレーザーによって角膜を削った。
人並み以上に角膜が厚く、再手術(リオペ)も可能なはずだったが、「カスタムビュー」を行うことによって角膜を削る量が多くなった場合のリスクがある。

私がレーシック体験者でなかったら、「カスタムビュー」の「角膜の切除量が多くなる場合がある」というリスクは最小限、というよりほとんど考えなくていいレベルだろう。

ドクターの見解としては、「CustomVue(カスタムビュー)icon」の再手術によって「高次収差を抑えることができたとしても、遠視傾向になり、今よりも見づらくなる可能性も考えられる」。
よって今再手術は勧められない。

ということで、将来近視が進んできたり見づらくなってきたりしたときに再度検討する、という結論になった。



これからレーシックを「CustomVue(カスタムビュー)icon」で受ける人は、幸運だなァと思う。
    
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レーシック 視力回復

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レーシック手術から3年9ヵ月後の視力検診。結果、左右ともに視力1.5を維持。検査の結果、「何の問題もない」とのこと。ドライアイの症状も改善し、「涙の層も充分にある」という。よって目薬は処方されなかった。
ドライアイが治っちゃった? 術後3年9ヵ月後の視力【レーシック-LASIK-体験談★Blog】at 2008年08月05日 14:33

レーシックこの記事へのコメント

来週レーシック受けるんですが・・・
カスタムビューをつけるかどうか迷っていたんです(>_<)
でもエイジさんの文章を見て・・・
カスタムビューでレーシックを受けようと決めました(^^)
Posted by ゆう at 2007年10月02日 23:10
私も今年手術するならカスタムビューを選んでいたと思います。
オーダーメイドのため若干費用がかさみますが、カスタムビューのことを知ってしまったら、その分の費用が貯まるまで手術は延期していた思います。

今、1.2〜1.5ぐらい見えていますが、私の見え方よりもゆうさんが来週獲得する見え方の方が質が高いはずです。
手術、がんばってください♪
Posted by エイジ at 2007年10月02日 23:50
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